星条旗カラーのユニフォームに身を包み、悪と戦うスーパーヒーロー、キャプテン・アメリカ。
彼は多くのヒーローが活躍するマーベル・コミックスの中でも、特に人気の高いヒーローです。
実写化シリーズのマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)では、アベンジャーズの中心メンバーとして活躍し、日本でも「キャップ」の愛称で親しまれるキャラクターとなりました。
この記事ではMCUにおけるキャプテン・アメリカ誕生の物語から、アベンジャーズとの関係、そして今後の活躍までを解説していきます。
目次
キャプテン・アメリカとは
キャプテン・アメリカは名前の通り、星条旗を背負ったアメリカを代表するヒーローです。
彼の特徴として正義感と愛国心が強いことが挙げられます。彼がヒーローになったのも、「アメリカのために戦いたい」という愛国心がキッカケでした。
自分の中の正義に従い、時代を超えて悪と戦い続けているキャプテンは、まさに私たちが想像する“ヒーロー”の姿そのものです。
そんなキャプテンの魅力を理解するためにも、まずはヒーローになった理由から解説していきましょう。
キャプテン・アメリカ誕生のストーリー
時は第二次世界大戦が勃発していた1942年。
正義感はあるけれど、生まれつき身体の小さい軟弱な青年スティーブ・ロジャースは、アメリカ陸軍への入隊を志願します。しかし、身体の弱さ故に、入隊テストに合格できませんでした。
一方、アメリカ軍では秘密裏にスーパーソルジャー計画が進行していました。これは超人血清と呼ばれる特殊な血清を人体に投与し、人間の力を大きく超えた超人兵士を生み出す計画です。
計画の中心メンバーだったアースキン博士は、正義感の強いスティーブ・ロジャースと出会い、彼をSSR(戦略科学予備軍)に入隊させます。そして、スーパーソルジャー計画の被験者第一号として、スティーブを推薦。計画は実行へと移されました。
計画は無事成功し、超人血清が投与されたスティーブは、ひ弱だった身体が一変、筋骨隆々の兵士へと変貌するのです。
その後、スティーブはアメリカ軍に所属する超人兵士キャプテン・アメリカとして、最前線で敵国ドイツとの戦いに身を投じていきます。
キャプテン・アメリカの戦い方
キャプテン・アメリカと切っても切り離せないアイテムが、ヴィヴラニウム製の盾です。
ヴィヴラニウムとは、ブラック・パンサーの故郷・ワカンダで産出される特殊な金属で、盾が製造された1940年代には僅かな量しか発見されていませんでした。
キャプテンはこの盾を防御だけでなく、投擲(とうてき)武器としても使用し、正確なコントロールで遠方の敵を攻撃できます。また、防御面ではソーが持つハンマー・ムジョルニアの攻撃を受けても傷一つ負わず、圧倒的な堅牢さを証明しました。
つまり、キャプテンにとっての盾は攻撃にも防御にも使える万能アイテムです。
また、アベンジャーズをまとめ上げる優れたリーダーシップや、ソーに認められるほどの高潔な精神を持っています。キャプテンは肉体的ではない部分の強さも持ち合わせている、弱点の少ないヒーローといえるでしょう。
キャプテン・アメリカを演じた俳優
MCUのキャプテン・アメリカは、ハリウッドスターのクリス・エヴァンスが演じました。
彼は同じくマーベルコミック原作の『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』で、ヒューマン・トーチを演じた俳優でもあります。
劇中ではアクションはもちろん、キャプテンの精神面まで表現した繊細な演技を披露しました。キャプテン・アメリカ自体は何度か映像化されていますが、クリス・エヴァンスほどハマり役だった俳優はいません。
また、クリス本人もチャリティーや社会奉仕活動を行うなど、現実でもキャプテンのイメージそのままの俳優です。
キャプテン・アメリカの交友関係
続いて、MCU版キャプテン・アメリカと特に関係の深いキャラクターたち中心に解説していきます。
ここから先は一部MCU作品のネタバレを含んでいますので、まだ鑑賞していない方はご注意ください。
バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー
1940年代からキャプテンの親友だったバッキー・バーンズは、戦争中に死亡したと思われていました。
しかし、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』において、実は生きていたことが判明します。死にかけていたバッキーは悪の組織・ヒドラに洗脳され、自分の意思を持たない暗殺者となっていたのです。
再登場時は洗脳により、過去の記憶を持っていない状態だったため、キャプテンと敵対しました。
ペギー・カーター/エージェント・カーター
1940年代におけるキャプテンの恋人。
スピンオフドラマ『エージェント・カーター』の主人公であり、平和維持を目的に創設されたS.H.I.E.L.D.の初期メンバーでもあります。
現在ではすでに老人となっていながらも、キャプテンの理解者として陰ながら彼を支えました。
サム・ウィルソン/ファルコン
キャプテンのサイドキック(相棒)として活躍する、人工の翼を駆使して戦うスーパーヒーローです。
プライベートでも仲がよく、バッキーと並んでキャプテンが最も信頼している仲間の一人といえます。
戦闘だけでなく、上空から敵の様子を偵察するなど、サポート役としても活躍しました。
トニー・スターク/アイアンマン
同じアベンジャーズのメンバーですが、考え方の違いから事あるごとにキャプテンと対立していました。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では、二人の対立関係が中心となり、アベンジャーズを二分する戦いにまで発展します。
キャプテンが持つ盾を製造したのは、トニーの父でもあり、キャプテンの友人だったハワード・スタークです。
キャプテン・アメリカが登場したMCU作品
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
今作の舞台は第二次世界大戦が勃発し、アメリカとドイツの戦闘が激化していた時代です。
ひ弱な青年スティーブ・ロジャースは、超人血清により最強の兵士キャプテン・アメリカへと変貌します。
キャプテンは軍のアイコン的なキャラクターとして活躍しましたが、映画の最後では敵の機体と共に北極海に落下。氷漬けになっていしまい、現代まで天然のコールドスリープ状態にありました。
その後、S.H.I.E.L.D.によって保護され、現代に復活します。
アベンジャーズ
今作はキャプテン以外にも、アイアンマンやソーが登場する、クロスオーバー作品です。
キャプテンは持ち前のリーダーシップを発揮し、我が強すぎるヒーローたちで結成された、アベンジャーズをまとめ上げます。
しかし、当初はメンバー間の仲が良いとは言えず、特にアイアンマンことトニー・スタークとは衝突することもありました。戦いの後のシーンでは、全員が無言で食事をする場面が映し出され、ヒーロー同士の微妙な関係が窺えます。
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
『キャプテン・アメリカ』シリーズの第2作目で、キャプテンの親友だったバッキー・バーンズが登場します。
今作ではS.H.I.E.L.D.の中に潜んでいた、悪の組織・ヒドラとの戦いが描かれました。キャプテンはヒドラの策略でS.H.I.E.L.D.から追われる身となり、ヒドラに洗脳されていたバッキーとも敵対関係になってしまいます。
また、今作は後にキャプテンの相棒となるファルコンこと、サム・ウィルソンの初登場作品です。
バッキーとの友情にフォーカスした作品でもあるため、キャプテン・アメリカを語るうえでは欠かせない作品といえます。
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
今作でアベンジャーズの敵となったのは、トニーによって開発された人工知能・ウルトロンです。
キャプテンは結果的に人類を脅かす存在となったウルトロンの開発をめぐり、トニーを批判しました。
また、ウルトロンに続けて、トニーが開発を進めた人造人間・ヴィジョンの誕生にも反対の立場を取っており、二人の溝は深まっていきます。
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
これまでの作品で描かれてきたキャプテンとトニーの対立が激化し、アベンジャーズの内乱にまで発展するストーリーが展開します。
二人が対立する原因となったのは、ソコヴィア協定に関する意見の食い違いです。ソコヴィア協定とは、アベンジャーズが国連の管理下に置かれ、国連の許可なく活動できなくなってしまう協定でした。
当然キャプテンは反発しますが、トニーは協定に賛成し、キャプテンを説得しようと動き出します。しかし、キャプテンは追われる身となっていたバッキーの味方になり、バッキーを逮捕しようとしていたトニーとは、またしても意見が割れました。
さらには、バッキーこそトニーの父・ハワードを殺害した犯人であることが判明。それでもバッキーを擁護したキャプテンは、トニーと完全に決別します。
その結果、ハワードが製造した盾を手放し、『アベンジャーズ/エンドゲーム』まで二人が顔を合わせることはありませんでした。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
『アベンジャーズ』第3作目にして、最強の敵・サノスとの戦いを描いた作品です。
トニーと決別したキャプテンでしたが、万が一の時に備え、トニーに自分を呼び出す用の携帯電話を預けていました。この携帯電話からの連絡を受け、逃亡中だったキャプテンは、再びアベンジャーズのメンバーたちと合流します。
キャプテンはワカンダでサノスと、その部下たちを迎え撃ちますが、サノスの圧倒的な力を前に敗れてしまいました。
そして、映画の最後にはインフィニティ・ストーンを6つ集めたサノスにより、全宇宙の生命体の半数が消滅します。
インフィニティ・ストーンとは、宇宙に6つだけしか存在しない圧倒的なパワーを秘めた石です。すべて集めると、宇宙の全生命体の半数を消滅させるほどのパワーを手にできます。
アベンジャーズ/エンドゲーム
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の続編。今作では久しぶりにトニーとキャプテンの共闘が楽しめます。
前作の戦いを生き残ったキャプテンは余生を過ごしていたサノスを急襲しますが、インフィニティ・ストーンはすでに破壊されており、消滅した人々を復活させることは叶いませんでした。
それから5年後。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で共闘したアントマンと再会し、世界を救う唯一の方法を知ります。それは時間を遡り、過去の世界からインフィニティ・ストーンを回収する方法です。
トニーの協力により、タイムマシンが完成。インフィニティ・ストーンを6つ集め、消滅した人々を復活させることに成功しました。
また、今作ではキャプテン・アメリカの引退が描かれます。
サノスとの戦いに勝利したキャプテンは、過去から持ってきたストーンを元の時代に戻すため、タイムマシンで過去へと遡ります。しかし、キャプテンは元の時代に戻りませんでした。
自分が本当にいた過去の世界で、恋人のペギー・カーターと過ごすことを選んだのです。
今作のラストでは、歳を重ね、老人となったキャプテンが登場。トレードマークであった盾を相棒のファルコンに託し、表舞台から姿を消します。
こうして、半世紀以上に渡って世界を守ってきたキャプテン・アメリカこと、スティーブ・ロジャースの戦いは終わりを迎えました。
キャプテン・アメリカのその後
キャプテン・アメリカは襲名制であるため、スティーブ・ロジャースが引退した後も、新たなキャプテン・アメリカが二人登場しています。
この項目では『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』から登場した、二人の新キャプテン・アメリカについて解説していきましょう。
ジョン・ウォーカー
スティーブが引退した後、アメリカ政府によって新たに任命された、2代目キャプテン・アメリカです。
ファルコンが受け継いだはずの盾は、彼がその重圧に耐えきれず、アメリカ政府に返還していました。そのため、間接的ではありますが、ウォーカーはキャプテン・アメリカの盾を受け継いだ人物といえます。
しかし、スティーブと共闘した経験もなく、政府が独断で選んだキャプテン・アメリカだったため、ファルコンとウィンター・ソルジャーは反発。ウォーカーも自身に協力的ではないファルコンたちを、敵対視するようになります。
国民からの人気が高かった新キャプテン・アメリカでしたが、次第にウォーカーの素行不良が目立ち始め、最終的には公衆の面前で敵を惨殺し、キャプテン・アメリカの資格をはく奪されました。
サム・ウィルソン
ファルコンとしてスティーブの隣で戦い続け、彼から直接盾を受け継いだキャラクターです。
一時的に盾を手放していますが、2代目キャプテン・アメリカの暴走を止め、盾を取り返します。
再び盾を手にしたサムは、キャプテン・アメリカを襲名する覚悟を決め、3代目キャプテン・アメリカとなりました。
サムは超人血清による強化人間ではないため、初代キャプテンとは戦い方が大きく異なります。
劇中ではファルコン時代の翼を使った戦闘を踏襲しつつも、盾による攻撃も行う、二人のヒーローをかけ合わせたような戦いを披露しました。
最後に
アベンジャーズの中心メンバーとして、シリーズをけん引してきたキャプテン・アメリカ。
彼は曲者ぞろいのMCUの中では珍しい直球のヒーローであり、自分の正義を決して曲げない、確固たる意志を持ったヒーローでした。
また、今後のシリーズではファルコンがキャプテン・アメリカを襲名し、全く新しいヒーローとして活躍していきます。
すでに新キャプテン・アメリカを主人公にした、『キャプテン・アメリカ』4作目の制作が決まっており、今後もシリーズの中心的なキャラクターとして、マーベルファンの期待に応えてくれることでしょう。
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