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望海風斗の魅力は?
男役らしい、華やかではっきりした顔立ちと恵まれた体格
望海のビジュアルは、強い意志を感じさせる華やかではっきりとした顔立ち、堂々とした体格と、男役として非常に恵まれたものです。
演者として舞台に立つ時には控えめになる華やかさも、ショーになると一転、圧倒的なスターオーラを放ち、多くのファンを釘付けにします。
「宝塚随一の抜群の歌唱力」と高い演技力を武器とする憑依型の役者
望海の最大の魅力は、よく響いて聞き取りやすく、非常に豊かな表現力を持った抜群の歌唱力。
そして、役そのものになり切る「憑依型」と呼ばれる高い演技力です。
彼女の演じる役は、その多くが挫折や裏切りを味わった末に非業の死を遂げるため、数少ない生存エンドの作品では「望海が死ななかった!」と、逆にショックを受けるファンもいるほどで、主に実力派の悲劇役者として、強い人気を博しました。
舞台への深い愛情と超真面目な性格
「何があっても、幕が上がったら絶対に舞台を楽しむ」という舞台への深い愛情と、とにかく真面目な性格が、望海の特徴です。
自分がつまらないと思ってしまったら、その舞台は絶対につまらないものになってしまうという考えを持っており、特にトップスターに就任してからは舞台を楽しんでいる姿を率先してみせようと振舞っていたそうです。
プライベートでも、常に演じる役柄について考える真摯な姿勢は、望海を尊敬し手本にしてきた現雪組トップスター朝美絢等に受け継がれています。
また、組子に対して面倒見が良く、直接手紙を渡してくれるファン一人一人にお礼の言葉を伝える等、紳士的で優しい性格も、彼女の真面目さと舞台への愛情の表れと言えるでしょう。
望海風斗の代表作
宝塚を代表する大作ミュージカル『ファントム』
2018年に上演された、ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」が原作の、世界的ミュージカルの宝塚版。
何度も再演されていますが、パリ・オペラ座の歌姫クリスティーヌ(真彩)と、彼女の歌声に惚れ込み歌を教授するファントム(望海)という、歌に特化した登場人物が主役となるため、「最高のハーモニー」と呼ばれた、だいきほコンビによる今作が特に人気です。
望海演じるファントムは、根深い狂気と暗い情熱、愛情の渇望に苛まれた、非常に歪な人物として表現されています。
決して感情移入できる人物ではありませんが、望海が卓越した歌声と演技でそこに至った彼の心情や苦しみを訴えかけ、物語の最後には多くの観客が涙するほどの感動を生み出しました。
「和物の雪組」を代表する日本物の傑作『壬生義士伝』
2019年に上演された、浅田次郎の同名時代小説の舞台化で、極貧の家族を食わせるために盛岡藩を脱藩し、新選組隊士として活躍した実在の人物・吉村貫一郎を題材に、彼の壮絶な人生と「義」を描いた物語です。
家族のためとは言え、守銭奴の人斬りとして、地に這いつくばって金を受け取り、田舎者丸出しの方言で喋る姿は、トップスターと思えない惨めさで、特に初見では強いショックを受けることでしょう。
しかし同時に、超一流の剣術と愚直なまでに家族や故郷を愛する姿は、吉村を武士の恥として軽蔑する隊士達すら惹きつける魅力も持っており、その落差に吉村の深い人間性を感じることができます。
劇中歌「石を割って咲く桜」は、吉村の妻と故郷への愛、武士としての誇りが心を打つ、宝塚ファンなら一度は耳にしたことがある名曲。
「和物の雪組」の名に相応しい、悲しくも美しい作品です。
世界的ギャング映画の初のミュージカル化『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』
2020年に上演された、1984年公開のギャング映画の宝塚版。
20世紀初頭、禁酒法時代のアメリカを舞台に、ニューヨークのギャング社会で成り上がっていく一人の男の人生を描いた社会派サスペンス劇です。
望海演じるユダヤ系移民のヌードルスは、貧しい移民の町から抜け出し、幼馴染のデボラ(真彩)の愛を勝ち得るため、成功者になりたいと夢見る純粋な人物です。
才覚はあっても後ろ盾のない彼は、親友のマックス(彩風咲奈)らと酒の密売で稼ぎ始めるも、仲間の死をきっかけに6年間の刑務所暮らしに。
出所した彼を待っていたものは、ブロードウェイのスターとして美しく成長したデボラと、マフィアや政治家ともやり合う大物ギャングに成長したマックスら少年期の仲間達でした。
貧しさと差別という現実と必死で戦ってきた仲間達に対し、少年期の純粋さを捨てきれないヌードルスの間には、どうしようもないズレが生じ始めます。
犯罪、裏切り、復讐、失恋、仲間の死、破滅。
多くのものを失ったヌードルスが最後に辿り着いた真実とは…。
錯綜し複雑に変化する価値観と人間模様、誰もが心に抱える善と悪、どんなにあがいても克服できない貧困と差別、と現代にも通じる深いテーマ性で高い評価を受けました。
激情と慟哭を舞台上に迸らせる望海の演技は、ヌードルスの人生そのものであり、望海本人も「自分が目指す男役の集大成を示すことができた」と語る傑作です。
世界的ミュージカルの日本初演『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』
本作は、2023年から2024年に上演された、世界的ミュージカルの日本初公演。
2001年に公開されたロマンス映画「ムーラン・ルージュ」を基に、2018年に上演され、トニー賞で10部門を受賞したブロードウェイミュージカルが原作となっています。
20世紀初頭のフランスのキャバレー、ムーラン・ルージュを舞台に、看板女優のサティーンと若く貧しい作曲家のクリスチャンの恋を描いた物語です。
望海演じるサティーンは、Wキャストの平原綾香と比較して、より女性としての力強さを感じる個性の持ち主なのが特徴。
元男役らしい堂々とした歌唱力と華やかさ、斜陽のキャバレーであるムーラン・ルージュを救うために性を売る自身を、偏見なしに純粋に愛してくれるクリスチャンへの深い愛情、そして若く未来のある彼が羽ばたけるよう、己の持つものを残してあげたいという、去り行く者の悲しみとその悲しみすらエネルギーにする非常に魅力的な人物を作り上げました。
豪華絢爛且つパワフルな世界観と、情熱的で切ない大人の恋愛に、一目で惹きつけられること間違いなしの名作です。
まとめ
望海風斗は、男役として理想的なビジュアルはもとより、多くの観客を魅了し感動させる稀代の歌唱力と演技力によって絶大な人気を集める、元宝塚歌劇団雪組のトップ・オブ・トップであり、今をときめくミュージカル女優です。
出演する舞台は常に即完売するほどの実力を持つ彼女の姿を、ぜひ実際にその目で確かめてみてください。
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