宝塚歌劇団の名作12選|初心者にもおすすめの伝説的人気作品を紹介

悲劇部門

星逢一夜


2015年に上演された、雪組トップコンビ早霧せいな×咲妃みゆ主演、江戸時代中期の農民一揆を題材に身分違いの恋を描いた日本物です。

身分差など関係のなかった無邪気な少年から、社会のしがらみやそれぞれの大切なもののために対立しあう大人へと成長した仲間たち。

互いを思い合いながらも、傷つけあうしかない悲しみを美しくも痛切に描き出し、特に後半の衝撃的な展開には、多くのファンが呆然とし、終演後には涙で席から立てなくなるファンが続出しました。

元宝塚所属の人気演出家・上田久美子の大劇場デビュー作かつ代表作として知られると同時に、雪組はおろか宝塚を代表する日本物・悲劇物の傑作として高い評価を受けています。

壬生義士伝


2019年に上演された、雪組トップコンビの望海風斗×真彩希帆主演、浅田次郎の同名時代小説の舞台化。

極貧の家族を食わせるために盛岡藩を脱藩し、新選組隊士として活躍した実在の人物・吉村貫一郎を題材に、守銭奴の人斬りとして知られた彼の壮絶な人生と「義」を描いた物語です。

特に劇中歌である「石を割って咲く桜」は、妻への愛、武士としての誇り、故郷・南部藩への想いが込められた涙無しで聞く事の出来ない名曲で、雪組を代表する曲として多くのファンに愛されています。

トップコンビ以外にも、彩風咲奈、朝美絢永久輝せあなどの演技巧者が多数出演し、前述の「星逢一夜」と並ぶ、宝塚の日本物・悲劇物の代表作として強い人気を博しています。

漫画原作部門

ポーの一族


2018年に上演された、花組のトップコンビ明日海りお×仙名彩世主演、萩尾望都の伝説的少女漫画を原作とした、高い文学性と耽美な世界観を特徴とした作品です。

33年間舞台化を断り続けてきた原作者の萩尾に「(33年間)待った甲斐があった」と言わしめたほどの高い再現性が魅力で、特に主役のヴァンパネラ(吸血鬼)、エドガー・ポーツネルを演じたトップスター明日海りおと、彼に魅せられていく美少年アラン・トワイライトを演じた当時男役2番手の柚香光の並びは、原作漫画からそのまま飛び出してきたのかと思うほどの完璧なビジュアルで、宝塚ファンのみならず原作ファンをも大いに魅了しました。

明日海退団後の2021年に行われた外部公演でも、彼女が主役のエドガーを演じ、「もう一度、明日海りお×柚香光で観たい」という声が今もなお多く聞かれる人気作です。

るろうに剣心


2016年に上演された、雪組のトップコンビ早霧せいな×咲妃みゆ主演、週刊少年ジャンプで連載された同名漫画の宝塚版です。

日本的な立ち居振る舞いや殺陣を得意とする「和物の雪組」での舞台化、かつ容姿端麗なタカラジェンヌたちが二次元のキャラクターをリアルに演じたことで、多くの話題を呼びました。

幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられた伝説の剣客、主人公の緋村剣心をはじめ、神谷薫、高荷恵、武田観柳、相楽左之助、明神弥彦、四乃森蒼紫、斎藤一など、人気キャラクターが勢ぞろいし、ジャンプ漫画原作ということで女性だけでなく男性からも人気を博しました。

原作未読の方にも分かりやすい物語構成で、宝塚初心者におすすめの作品です。

はいからさんが通る


2017年に東上公演、2020年にトップコンビ大劇場お披露目として、花組の柚香光×華優希コンビが演じた、大和和紀による同名少女漫画を原作とした舞台です。

大正時代を舞台に、じゃじゃ馬娘のヒロインとドイツ人とのハーフであるハンサムな青年将校の恋愛を、当時の社会背景や戦争なども交えて描いた少女漫画の王道物語です。

原作を知らない観客でも、ビジュアルモンスターと呼ばれた柚香光演じる伊集院忍の男らしさ、包容力、ヒロインへの一途な愛情に魅了されること間違い無し。

本役は「柚香光のベストキャラランキング」でも必ず上位にランク入りする超はまり役で、少女漫画の世界にどっぷりつかりたい方には特におすすめです。

最後に

宝塚では、一般的にイメージされる「ベルサイユのばら」や「ロミオとジュリエット」のようなロマンチックな恋物語だけでなく、時代小説が原作の「壬生義士伝」や、ハリウッド映画を原作としたクライム・エンターテイメントの「オーシャンズ11」、少年漫画の舞台化である「るろうに剣心」など、様々なジャンルを上演しています。

他にも人気インド映画「RRR」の舞台化や、人気ゲームが原作の「大逆転裁判」など、多くの名作が存在しているので、ご自身の興味にあった作品がきっと見つかることでしょう。

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