メジャーデビューを目指して日々、さまざまな活動を行っている個人Vsinger・Ridel.(りでる)。
2024年は5月の新モデル発表を皮切りに、2曲のオリジナル楽曲のリリースやリアルイベントへの初出演など、通常の配信活動に加えて数多くの新たな挑戦を行ってきた。
そんな彼女は2025年、さらにアーティスティックに活動していくつもりだと語る。
今回のインタビューでは激動の2024年を振り返り、オリジナル楽曲の制作秘話やイベントにかける思い、今後の活動についてをうかがった。
▼あわせて読みたい!
目次
新モデル発表、名義変更、リアルイベント出演…激動の2024年を振り返って
ー2024年は新モデルの発表や「Ridel.」名義への変更など、活動の分岐点となるような1年だったかと思います。振り返ってみていかがでしょうか?
もうちょっと動けたなっていう悔しさがあります。
ーかなりアクティブに動かれていた印象がありますが…。
まだ足りないです(笑) 本当は、名義変更や新モデルの発表に合わせてYouTubeショートを頻繁に出すとか、配信頻度を上げるとかしたかったんです。
でも、パソコンが3台連続で壊れるなど活動以外の部分で色々ありまして…。思ったように進められなかった部分がありました。
ーそんなことがあったんですね。同年10月には「RIONECTION」(※)への参画も発表されましたが、所属を決めたきっかけや経緯について教えてください。
「RIONECTION」の運営元である「RIOT MUSIC」さん(※)自体、元々気になっている事務所の1つでした。
私としては音楽のほう強めで活動していきたいというのが1番にあって、メジャーデビューという大きな目標を掲げているところだったので、音楽関連に強いノウハウを持っていたり、横のコネクションを持っていたりする事務所さんとつながっていきたいと考えていたんです。
そんなタイミングで「RIONECTION」さんから偶然お声がけをいただきまして。
私は普段から人とのつながりをかなり重視するタイプで、同じ熱量を持ってお仕事に取り組んでいける運営さんだといいなと思いながらお話させていただいたら、運営の方々もすごく真摯に向き合ってくださったんです。それで、もうよろしくお願いします! という形で今回参画させていただくことになりました。
※「RIONECTION」:株式会社RIOT MUSICが運営するVTuberサポート事業。
※「RIOT MUSIC」:数多くのバーチャルアーティスト・タレントが在籍する音楽事務所。
ー加入されて変わった点はありますか?
これまでイベントなどで共演するタイミングがないかぎり、ほかのVsingerの方と仲良くなる機会ってあまりなかったんですけど、「RIONECTION」さんに加入したことでそういった方たちともお話しする機会が増えて、つながりを広げるきっかけになりました。
あとは「RIONECTION」さんが持っている横のつながりをご紹介いただけたり、活動に関するいろいろなことを相談できたりするのがありがたいと思っています。
ーつながりというと、具体的にはどういった部分になるのでしょうか。
例えば、歌ってみた動画を作るってなったときなんですけど、「どうしてもこのクリエイターさんに頼みたいけど、納期がマッチしない」みたいなことって多々あるんです。そういうときに「RIONECTION」さんへご相談して、予算感や歌・動画のイメージに合うクリエイターさんをご紹介いただいたりとかしています。
あとは著作権などの法律関係やイベント運営についても詳しい方がいるので、気になることがあったときにご相談して、「こうしたほうがいい」と意見をいただけるのはありがたいですね。
ー活動で困ったところを随時サポートしていただいているんですね。活動形態としては「個人勢」を継続されている形になると思いますが、個人で活動することへのこだわりなどはありますか?
個人勢にこだわっているというよりは、これまで音楽に特化されている企業さんと縁がなかっただけかなと思っています。
過去に企業の方からお話をいただいたこともあるんですけど、そのときは音楽メインというわけではなく「VTuberとして」というオファーだったので…。
ーVsingerとしての活動を大切にしていらっしゃるんですね。
そうですね。今は歌のほうで掲げている目標を達成したい気持ちが強いので、VTuberとして企業に所属して雑談やゲーム実況などをたくさんするのは、ちょっと自分の方針とずれちゃうかなと思っています。
ー音楽方面で言うと、Ridel.さんは2024年11月にリアルライブイベント(「ぶいかふぇ♪vol.65」)に初出演されましたよね。初めての現地はいかがでしたか?
やっぱり現地と自宅の環境は全く違うので、ギャップを感じました。ライブでは座って歌わなくちゃいけなかったんですけど、あまり慣れていなくて…。
悔しさを感じる部分もあったので、どんな環境であってもいつものクオリティを下げずにできるようにならなきゃいけないなと思いましたね。
ー普段の歌枠も立ってやられているんですか?
そうなんです。私の場合、歌枠は1つ1つがライブだと考えているので、自分なりに万全のクオリティが出せる状態で臨みたくて。6時間とか歌ってるときもずっと立ってます。だから、配信してると汗でびしょびしょになるんですよ(笑)
でも、1日2回とか毎日のように歌枠をされているVsingerの方にお話を聞くと、みなさん座って歌ってるって言ってらっしゃって、逆にビックリしました。
ーRidel.さんの歌への本気度が伝わってきます。11月以降はさまざまなイベントに出演されていますが、リアルイベントならではの楽しさ・難しさはありますか?
リアルだと、もう現地に行っちゃったら練習できないんですよ。自宅だと本番までいくらでも練習できますけど、現地はリハーサル終わったらもう本番なので、そこが普段と違うなと思いました。
リハーサルで「自分の声の感じがいつもと違う、やばいな」ってなったら本番でいかにリカバリーするかなんですけど、やっぱりちょっと慌てますね…。
ーやはり自宅とは違う難しさがあるのですね。声が違うというのは、普段と機材が違うからなどもあるのでしょうか。
機材との相性はあります。自分のコンディションを頑張って持ってったとしても現地の環境に左右される部分は多少あるので、合わせていかなきゃいけなくて。モニターからの声が聞こえづらくて「もうちょっと返し大きめにください!」みたいなのはよくあります(笑)
そういうのはリハーサルで確認するんですけど、自分で歌ってたら、当たり前ですけど客席でどんなふうに聞こえてるかってわからないんですよ。ほかの方はマネージャーとかを同行させてフィードバックを受けていたんですが、私は誰も連れていかなかったので、「大丈夫かな…」ってちょっと不安になりましたね。
ーそこは初出演ならではの学びという感じがしますね。
そうなんです。ただ、やっぱり現地ライブはみんなの声が聞こえるので、そういう盛り上がりで自分のテンションも上がって、どんなに慌ててても最終的には「その場を楽しむ!」って感じになれます。
あと、普段お会いすることのない共演者の方々と直接お話できるのはドキドキしますね(笑)
ー今お聞きしただけでも2024年は本当に激動の1年だったと思いますが、活動のモチベーションを保つために意識していることはありますか?
もう本当にファンのみんなです。やっぱり活動をしていると、どうしても予想もしないようなことが起きるんですよね…。お仕事でうまくいかないこともあったりして、そういうときってちょっとふて寝をしたくなったりするんです。少し止まりたくなることもあるんですけど、みんなが待っててくれるから続けられています。
あと、私はもうあまり隠さずに、配信で言うようにしています。溜め込んで活動ちょっとお休みしますってやっちゃうよりは、みんなに「こんなことがあってさ、聞いてよ」って普段からネタにするような感じで伝えるようにしていて。そうするとみんな、「気にすんなよ」とか言ってくれたりするんですよ。
やっぱりファンの存在が自分のモチベーションになっていて、「配信やらなきゃ」「会いに行かなきゃ」って活動の支えになっていますね。
新オリジナル楽曲『らびらび!らびにゅRidel.組』から影響を受けたアーティストまで
ー2024年11月には、2曲目のオリジナル楽曲『らびらび!らびにゅRidel.組』を投稿されましたが、この楽曲はどのような経緯で制作されたのでしょうか?
ちょうど昨年の11月にリアルライブが2件あったんですけど、それが1週間おきに開催みたいな感じだったんですよね。今日やったら来週もありますみたいな中で、やっぱりライブをやるんだったら、来てくださるみなさんと一緒に楽しめるライブ向きな楽曲が欲しいなと思いまして、「『私』っていうのがよくわかるキャラソンをお願いします!」と制作をお願いしました。
作詞作曲をされているEugenics Scarlet Divinityさんは結構配信にも遊びに来てくださっている方で、前々からずっと頼みたいなとは思っていて。「たぶん、この方だったら私にぴったりな曲を作ってくださるだろうな」ということで今回ご依頼しました。
ー1曲目のオリジナル楽曲(『少女蒐集』)とはテイストが全然違ったので驚きました。
キャラソンも元々すごく欲しかったんですよ。
私、ホロライブの宝鐘マリンさんのMV(『I’m Your Treasure Box *あなたは マリンせんちょうを たからばこからみつけた。』)を初めて観たときに、「こんなことやっていいんだ」って衝撃を受けたんです。MVのアニメーションが本当にすごいし、楽曲も彼女らしさがありつつ大人な感じがあってすごくかっこよくて、「いつか絶対こういうキャラソンを作るぞ!」って思ってました。
だから、今回は「自分ってこういう感じなんです」とお伝えして、歌詞や楽曲を作っていただいたんです。
ー楽曲のこだわりやお気に入りのポイントを教えてください。
ライブで歌う楽曲ということでみんなと一体感を持ちたいと思って、声を入れたいリスナーさんにコール部分を歌ってもらいました。楽曲自体のお披露目はライブでしたんですけど、コールパートだけは私が自分で歌ったものを先に聴いてもらってお願いしましたね。
お気に入りのポイントは全部なんですけど…わかりやすくてキャッチーなところにはこだわりました。
あと、普段歌っているときって「歌うぞ!」って感じなんですけど、この楽曲はすごく自然体で入れるというか、歌ってるというよりは「みんなとバカ騒ぎする」みたいな感じで歌えるので、すごくいい曲に出会えたなと思っています。
ー本楽曲は「iTunes Store メタル トップソング 日本5位」という快挙も達成されていますが、ご自身の心境や周りの反応はいかがでしたか?
みんなもう喜んでくれました。私もめちゃくちゃびっくりして「まさか!?」みたいな感じでした。
1曲目の『少女蒐集』のときは、曲から知ってくださった方が結構いらっしゃったんですよ。『らびらび!らびにゅRidel.組』の場合はキャラソンなので曲から知るってあまりないと思うんですけど、新曲を楽しみにしてくれた方々がいて、応援してくれたんだなっていうのを感じて、すごくありがたかったですね。
ーVTuber音楽でメタルジャンルのトップソングに入ること自体、かなりすごいことかと思います。
この楽曲を制作してくださったEugenics Scarlet Divinityさんが、元々かなりメタルやハードコア路線が好きな方だったんですよ。楽曲にもシャウトする場所があったり、途中にかっこいいギターソロがあったりとかして、ライブ向きな楽曲にしていただいたので本当に嬉しかったです。
ー今回の楽曲もそうですが、Ridel.さんはメタルやロックなどの激しめの楽曲を歌われている印象があります。好きなアーティストや影響を受けた音楽などはありますか?
自分にめちゃくちゃ影響を与えてくれたアーティストは、LUNA SEAとL’Arc-en-Cielです。LUNA SEAは聴くほうが好きなので歌枠では歌ったことがないんですけど、L’Arc-en-Cielはたくさん歌ってますね。
私、男性の書く歌詞のほうがしっくりくることが多くて、これまでも男性曲ばかり聴いてきているんです。だから、歌枠とかで歌う歌のレパートリーを増やすのにすごく苦労してたりするんですけど…(笑)
メロディーや歌詞がしっくりくるアーティストさんをめちゃくちゃ聴きまくるっていうことはずっとしてきていますね。
最近ですとMrs. GREEN APPLEさんを聴いて心震えてます!いつかご一緒できるくらい、私も大きくなりたいです!
ー洋楽も聴かれたりするのでしょうか?
洋楽はサーティー・セカンズ・トゥー・マーズっていう、映画俳優のジャレッド・レトさんっていう方がボーカルをやっているバンドさんなんですけど、それをよく聴いてました。
オルタナティブロックからEDM、わりとポップなテイストまで、いろいろな楽曲に挑戦されているバンドで、ジャレッドの魂を吐き出すような歌い方とドラマチックなサウンドに惹かれて聴くようになりました。特に『Closer To The Edge』という楽曲がライブにぴったりの熱い楽曲で、聴くたびに魂が震えるんです。かっこよすぎて一時期ずっと聴いてました!
ー幅広く聴かれているんですね。洋楽にはどのようにして出会われたのでしょうか?
昔、CSの音楽専門チャンネルに加入していて、洋楽ばっかり聴いてた時期があったんです。
サーティー・セカンズ・トゥー・マーズに関しては俳優さんからなので経緯が特殊なんですけど、ヒットチャートをよく聴いてたので、洋楽はそこで詳しくなりました。
ー歌唱面については歌枠を頻繁にされていますが、喉のケアはどうされていますか?
喉については、これはもう配信で言っちゃってることなんですけど、声帯結節を4個持ってるんですよ。なので、普通の人より喉が疲れやすくて…。
ー4個も! それって大丈夫なのでしょうか…?
大きくなったら取らなきゃいけないんですけど、別にある状態でも歌えます。ちゃんとした歌い方をしてあまり喉にダメージを与えないようにすれば、取らずに共存できるらしいんです。
部屋の加湿や治療薬の吸入に加えて、毎月病院で声帯を診てもらっているので、日々のケアを欠かさなければ大丈夫な状態にはなっていますね。
ーちょっと安心しました。結節ができてしまった原因はやはり配信ですか?
そうですね。私、声の出し方をなにも知らずに活動を始めてしまっていて、12時間配信とか24時間配信とか、休みなくやっていた時期があるんです。しかも、マイクも会議室用のマイクを使って、自分の話している音声もちゃんと聞けないような環境でやっちゃってまして…。喉にものすごい負荷がかかっていたらしく、結節になっちゃいました。
やっぱり環境はすごく大事だなと実感したので、今は全部整えて、自分の声も聞きやすい状態に持っていって配信しています。ただ、それでもすごく疲れるので、とにかく寝て喉を休める日を作ったりもしていますね。喉の疲れを取るのって寝るしかないんです。だから、もう寝て寝て寝て寝て回復させるみたいな、そんな感じです。
ー寝るしかないのは辛いですね…。ちなみに、歌の練習をするときはカラオケに行かれたりするのでしょうか。
今は自宅ですね。家に環境がないころはカラオケに行ってましたけど、やっぱり全然環境が違うので…。
イベントなどもライブハウスなどの現地に行くタイプでなければ家の中でほぼ完結してしまうので、家の環境に慣れておかないといけないと考えていて。私の歌う歌はロック系なんですけど、ロックって粗暴に歌えばいいかっていうとそういうわけではなくて、かなり細かく丁寧にやっていかないといい歌には聞こえないんです。だから、そういう意味でも、モニターから返ってくる音を聴きながら家でがっつり練習しています。
あと私、そもそもカラオケが苦手なんですよ(笑)
![カルチャ[Cal-cha]](https://www.ticketjam.jp/magazine/wp-content/uploads/2021/04/logo-v2.png)